遺品について

人間は、残すことが好きだ。 いろんなものを残してきた結果、今日まで種がつながり、歴史という概念が誕生した。 すべての人間が飽きずに続けてきた、絶対的な流行と言えるかもしれない。 ある日、母から大量の画像が送られてきた。祖父らが生前、2階の部屋…

秀才について

わたしは秀才ではない。 22年間生きてきて、切に感じることである。 わたしは頭がよかった。友人は、私と同等かそれ以下の人しかいなかった。小学校の頃、努力さえすれば東大くらい余裕で受かると信じていた。 ひまわり組で誰よりも早く時計が読めて、飴玉を…